2026/09/28 一級建築士 村山 創
結論
リフォーム費用「だけ」を借りることは、できません。
フラット35は、住宅を建てる・買うための融資です。いま住んでいる家を直す費用だけを借りる商品はありません。ただし、中古住宅を買ってリフォームする場合は、リフォーム費用も含めて1本のフラット35で借りられます。
なぜリフォームだけには使えないのか
フラット35の対象は「住宅の建設資金」または「住宅の購入資金」です。リフォーム資金は、住宅の取得とセットになって初めて借入の対象に含められます。住宅金融支援機構には「リフォーム融資」という別の制度もありますが、耐震改修やバリアフリー改修など対象工事が限られており、フラット35とは別ものです。
つまり、「フラット35 リフォームのみ」で調べている方は、次のどちらに当てはまるかで答えが変わります。
いま住んでいる家を直したい
フラット35は使えません。リフォームローン・機構のリフォーム融資・補助金を組み合わせます。
中古住宅を買って、直してから住みたい
購入費とリフォーム費を1本のフラット35にまとめられます。金利を下げる方法もあります。
どちらか迷っている
物件が決まっていなくても、制度の整理からお手伝いします。
中古住宅の購入とセットなら、使える方法は3つ
① フラット35(リフォーム活用)|購入費とリフォーム費を1本に
2026年9月から、中古住宅の購入費と一緒にリフォーム費用をフラット35で借りられるようになりました。引渡し後に工事ができ、工事後の検査も不要です。クロスの張り替えや設備の交換など、身近な工事が対象になります。
② フラット35リノベ|性能を上げる工事で、金利が下がる
断熱や省エネなど、住宅の性能を上げるリフォームを行うと、当初5年間の金利が年▲0.5%(金利Bプラン)引き下げられます。適合証明技術者による物件検査と証明書が必要で、当事務所は沖縄県内の物件を対象に検査から発行まで行っています。
③ フラット35 中古プラス|一定の要件を満たす中古住宅なら
リフォームの有無にかかわらず、一定の要件を満たす中古住宅の購入で当初5年間 年▲0.25%。当事務所の適合証明の検査料に含まれており、追加費用はかかりません。リノベと組み合わせると年▲0.75%になります。
借入4,000万円・35年返済で年▲0.75%を5年間受けると、総返済額の差は約100万円を超えます。詳しい試算はフラット35リノベのページに載せています。
いま住んでいる家を直したい場合
フラット35は使えませんが、選択肢がないわけではありません。
- 民間のリフォームローン:手続きが早く、無担保のものもあります。住宅ローンより金利は高めです。
- 住宅金融支援機構のリフォーム融資:耐震改修・バリアフリー改修などが対象。工事内容が合えば低金利です。
- 国・自治体の補助金:断熱窓や高効率給湯器など、省エネ性能を上げる工事は補助の対象になることが多く、年度ごとに制度が変わります。
どの制度が使えるかは、工事の内容で決まります。「何をどう直すか」を決める前に、使える制度から逆算すると損をしません。
沖縄での進め方
沖縄はRC造の中古住宅が多く、断熱や日射の対策で住み心地が大きく変わります。省エネ性能を上げるリフォームは、フラット35リノベの金利引下げ、住宅ローン控除の延長、光熱費の削減と、3つの効果が重なります。当事務所は工事を受注していないため、中立な立場でどの制度が合うかをお伝えしています。
この記事に関連する質問
フラット35でリフォーム費用だけを借りることはできますか?
できません。フラット35は住宅を建てる・買うための融資で、リフォーム費用だけを対象にした借入はありません。中古住宅の購入とあわせてリフォームをする場合は、リフォーム費用も含めて借りられます。
すでに住んでいる家をリフォームしたい場合、どんな選択肢がありますか?
フラット35は使えないため、民間のリフォームローン、住宅金融支援機構のリフォーム融資(耐震改修・バリアフリー改修など対象工事が限られます)、自治体や国の補助金を組み合わせるのが一般的です。省エネ性能を上げる工事には補助制度があることが多いので、工事内容を決める前にご相談ください。
中古住宅を買ってリフォームする場合、金利は下がりますか?
条件を満たせば下がります。性能を上げるリフォームなら【フラット35】リノベ(金利Bプラン)で当初5年間 年▲0.5%、一定の要件を満たす中古住宅なら【フラット35】中古プラスで年▲0.25%。組み合わせると年▲0.75%になります。
※制度の内容や適用条件は、入居時期・所得・住宅の状況などにより異なります。最新の情報は住宅金融支援機構・国土交通省・国税庁の案内でご確認ください。