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一級建築士事務所 創環境Design

Q&A

GX ZEHとは?
2027年から、ZEHは
何が変わりますか?

2027年4月からの、
新しいZEHの定義

ホーム よくある疑問 Q&A GX ZEHとは?2027年から、ZEHは何が変わりますか?

2026/10/22 一級建築士 村山 創

夕暮れの沖縄の鉄筋コンクリート造の住宅。屋上に太陽光パネル、外壁に蓄電池、カーポートにEVの充電設備があり、明かりのついた室内で家族が食卓を囲んでいる様子

結論

断熱と省エネを一段上げ、
蓄電池が必須になります。

GX ZEHは、経済産業省が2025年9月に定めた新しいZEHの定義で、2027年4月から使われます。これまでのZEHより断熱(等級6)と省エネ(35%削減)の基準が上がり、戸建住宅では蓄電池とHEMSが必須になります。

GX ZEHには、4つの種類があります

どれも、断熱等性能等級6と、再エネを除いて35%以上の省エネが共通の条件です。太陽光などの再エネを含めて、どこまでエネルギーを減らせるかで分かれます。

GX ZEH+

再エネを含めた削減率

115%以上

再エネで、使うエネルギーより多くつくる

蓄電池が必須

GX ZEH

再エネを含めた削減率

100%以上

再エネで、使うエネルギーを差し引きゼロに

蓄電池が必須

Nearly GX ZEH

再エネを含めた削減率

75%以上

ゼロに近づけた住宅

蓄電池が必須

GX ZEH Oriented

再エネを含めた削減率

要件なし

多雪地域・都市部の狭い敷地に限る

蓄電池は必須ではない

削減率は、国の基準の一次エネルギー消費量(暖冷房・換気・給湯・照明)に対する割合です。多雪地域は垂直積雪量100cm以上、都市部の狭い敷地は北側斜線の対象地域で敷地85㎡未満(平屋を除く)です。

これまでのZEHと、何が違う?

これまでのZEHGX ZEH
(2027年4月〜)
断熱断熱等性能等級5相当断熱等性能等級6
省エネ(再エネ除く)20%以上削減35%以上削減
再エネ込みの削減100%以上100%以上
蓄電池必須ではない必須(戸建)
HEMS—必須

これまでのZEHの断熱は「強化外皮基準」で、断熱等性能等級5に相当します。GX ZEHのHEMSは、蓄電池の充電・放電を制御できるものが求められます。住宅ローン控除や金利の優遇で求められる「ZEH水準」との違いは、ZEHとZEH水準の違いで解説しています。

戸建住宅のGX ZEHの要件

  1. 断熱等性能等級6

    外皮の性能(UA値・ηAC値)が等級6の基準を満たすこと。

  2. 再エネを除いて35%以上削減

    高効率のエアコン・給湯器・照明などで、基準よりエネルギーを35%以上減らすこと。

  3. 再エネで100%以上削減

    太陽光などを敷地内に載せ、つくる電気を含めて差し引きゼロ以下にすること(GX ZEHの場合)。

  4. HEMS

    太陽光の発電量を把握し、エアコンや給湯器、蓄電池の充電・放電を制御できるしくみ。

  5. 定置用蓄電池

    GX ZEH+・GX ZEH・Nearly GX ZEHの戸建住宅は必須。昼に余った電気をためて、夜に使います。台風の停電対策としても有効です。

そのほかの決まり

  • 再エネは敷地内(オンサイト)のものに限ります。家で使う分に加えて、売る分も数えます
  • 売電は、全量を売るのではなく、余った電気を売る形にします
  • 駐車スペースのある家では、建築士がEVの充電設備やV2H(車と家で電気をやりとりする設備)の情報を説明することが求められています

沖縄(8地域)でGX ZEHをつくるには

断熱は「日射遮蔽」で決まる

8地域の等級6は、UA値の基準がなく、ηAC値5.1以下(等級5は6.7以下)で判定します。ひさし・窓の遮熱・屋根の遮熱と断熱が鍵です。

省エネは給湯と冷房

沖縄の住宅のエネルギーは、給湯と冷房が大きな割合を占めます。エコキュートなど効率のよい給湯器と、省エネのエアコンで35%削減をめざします。

太陽光が発電しやすい

沖縄は日射量が多い地域(A4・A5)です。同じパネルでも発電量が多く、再エネを含めた削減率を達成しやすくなります。

蓄電池は台風の停電に備えられる

台風で停電しても、ためた電気が使えます。屋外に置くなら、塩害に対応した機種を選び、海風が直接当たりにくい場所に置きます。

沖縄の暑さと電気代については、沖縄の家が蒸し暑い理由と対策・沖縄の電気代の推移と対策もご覧ください。

蓄電池の費用は、もとが取れる?

沖縄で太陽光4kWに蓄電池7kWh(約92万円)をつけた試算では、蓄電池の15年間の効果は約101万円で、15年でもとは取れます。そのうえ、台風などの停電への備えにもなります。2027年からZEHに必要になることで普及が進み、導入費用は下がると予想されます。

メリット・試算・選び方は蓄電池は、つけたほうがいいですか?にまとめています。

いま建てるなら:GX志向型住宅の補助(2026年)

2026年の国の補助「GX志向型住宅」は、断熱等性能等級6・再エネを除いて35%削減・再エネを含めて100%削減・HEMSが条件で、GX ZEHとほぼ同じ基準です(蓄電池は要件ではありません)。沖縄は1戸110万円で、交付申請は2026年12月31日までです。

いまGX志向型の基準で建てておけば、あとから蓄電池を足すことで、GX ZEHの基準に近づけられます。蓄電池を置く場所と配線を、最初の設計に入れておくと安心です。GX志向型住宅の補助金(沖縄は110万円)

当事務所がお手伝いできること

GX ZEHやGX志向型住宅の設計・省エネ計算・要件の確認を行います。8地域の日射遮蔽の計画から、外皮性能(UA値・ηAC値)と一次エネルギー消費量の計算まで、RC造・木造のどちらにも対応します。

工務店・住宅会社の方へ

2027年4月からの新しい基準に向けて、標準の仕様でどこまで届くかを一緒に確かめませんか。新築設計業務のご案内もご覧ください。

この記事に関連する質問

GX ZEHとは何ですか?

経済産業省が2025年9月に定めた、新しいZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の定義です。これまでのZEHより断熱と省エネの基準を引き上げ、戸建住宅では蓄電池とHEMS(家のエネルギーを管理するしくみ)が必須になります。戸建住宅には2027年4月から適用されます。

GX ZEHは、いつから始まりますか?

戸建住宅・集合住宅とも、2027年4月以降に適用されます。

これまでのZEHと、何が違いますか?

断熱が断熱等性能等級5相当から等級6に、再エネを除いた一次エネルギー消費量の削減率が20%以上から35%以上に上がります。さらに戸建住宅では、定置用蓄電池と、蓄電池の充電・放電を制御できるHEMSが必須になります。

GX ZEHでは、蓄電池が必須ですか?

戸建住宅のGX ZEH+・GX ZEH・Nearly GX ZEHでは必須です。多雪地域や都市部の狭い敷地に建つ「GX ZEH Oriented」は、蓄電池も太陽光も必須ではありません。

沖縄でもGX ZEHはつくれますか?

つくれます。沖縄(8地域)の断熱等性能等級6はUA値の基準がなく、日射の入りやすさ(ηAC値5.1以下)で決まるため、ひさしや窓・屋根の遮熱が鍵です。日射量が多いので太陽光の発電量も多く、再エネを含めた削減率も達成しやすい地域です。

マンションもGX ZEHになりますか?

集合住宅は「GX ZEH-M」として別に定められています。蓄電池の必須要件は、戸建住宅が対象です。

※この記事は2026年10月時点の公表内容にもとづく一般的な説明です。2027年以降の補助金の条件は、まだ決まっていません。

出典:経済産業省「GX ZEH・GX ZEH-M 定義〈戸建住宅・集合住宅〉」(令和7年9月)、国土交通省「住宅性能表示制度 断熱等性能等級の基準」、国土交通省・環境省「みらいエコ住宅2026事業」公式サイト。

その設計で、GX ZEHの
基準に届くか

図面をお送りいただければ、断熱等性能等級6・一次エネの削減率に届きそうかを確認します。

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